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『図説 英国社交界ガイド』紹介とあとがき掲載

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『図説 英国社交界ガイド エチケット・ブックに見る19世紀英国レディの生活』 村上 リコ 著 単行本 A5変形 ● 128ページ ISBN:978-4-309-76249-4 ● Cコード:0339 発売日:2017.01.26  19世紀の英国において、力を増した中流階級に属する女性たちは、貴族や地主の生活スタイルをまねることで、少しでも上の「社交界」に近づこうとしていた。当時、数多く出版されていた「エチケット・ブック」の記述を手がかりに、ヴィクトリア時代の中流女性が送った社交生活を再現し、彼女たちの心情に迫る。 紀伊國屋書店で購入 / 楽天ブックスで購入 / amazonで購入  2017年1月26日ごろに発売されました。河出書房新社「ふくろうの本」シリーズで4冊目の書きおろし本です。読んでくださるみなさま、いつもありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。  詳しい目次です。クリックで拡大すると読めます。  社交とは、人付き合いのこと。社交界とは、身分の高い人びとが交際する小さな社会。19世紀から20世紀初頭の英国で、「社交界に入りたい」人、「その世界で名誉ある地位を占めたい」人が、「武器」として、あるいは「パスポート」として、身につけておかなければいけなかったものはなんだったのか。エチケットを覚え、服装を整え、紹介を受けて訪問し合い、本格的なパーティーに招き招かれ、もてなしもてなされ、互いを品定めし、地位上昇を狙う……。そんな彼女たちの日常と野望を、当時の「エチケット・ブック」の記述から考察しています。もし自分だったらどうするだろう……と、身近に感じてもらいたくて、書き方を工夫してみました。  いつものように、当時のようすがわかるような風俗画、風刺漫画、ファッション画などもいろいろと収録しています。  この本で何をしようとしたか、書いてみてどうだったか、以下に「あとがき」を公開しますので、読んでいただけると幸いです。   あとがき 「エチケット」が苦手です。 「空気を読む」のもとても下手です。  そんなわたしですが、たまに英国ヴィクトリア時代を舞台とした作品の制作に参加して、当時のマナー、エチケット、人どうしの距離感やふるまい方の「法則」を調べる仕事をすることがあります。そうしてわかった情報を、一冊の