月刊たくさんのふしぎ2023年11月号「ロンドンに建ったガラスの宮殿 最初の万国博覧会」
福音館書店より2023年10月3日に発売されました。
1851年、ロンドンで世界で最初の万博が開かれました。その会場となったのは、鉄とガラスでできた建物、通称「水晶宮(クリスタル・パレス)」。設計したのは、貴族の家で働いていた庭師のパクストンです。建物自体が展示品とも言われた水晶宮は、開催を反対する意見を汲んだものでもありました。世界初となる万博はどのようなものだったのでしょう?
1851年にロンドンでひらかれた世界で最初の「万博」とその会場ができあがるまでのいきさつを、美しい絵とともに紹介した絵本です。文章を担当しました。絵はTHORES柴本先生。この表紙イラストがメールで届いた時の感動を思い出します。なんてこった、ゴージャスな宝箱のような、ロンドンの劇場のような……! 中のページも見ごたえがありますのでぜひお楽しみください。とっても珍しいものに色を塗っていただいたカットもありますよ。
ふだん時代考証のお仕事は1880年代~1910年代くらいの話が多いので(みんな切り裂きジャックやシャーロック・ホームズを出したい?)、1850年代の風俗や時代背景をおさらいするのはなかなか大変で、それだけに新鮮で面白い経験でもありました。よのなかには私の知らないことがたくさんあるなあ。作っているあいだに「アレッ……?」となったことがあり、それは「ふしぎ新聞」の「作者のことば」に書きました。編集部のブログで公開されていますので、お読みいただけるとと幸いです。
4年ほど前にお話をいただき、コロナ禍を経て、何度も手直ししながら取り組んで作り上げた1冊です。40ページと短い絵本ですが、思いをこめてがんばりました。
なお、月刊雑誌なので、オンライン書店では入荷の反応が鈍かったり、一時的に品薄や入手困難になることがあります。お近くの書店で取り寄せ注文されるか、通信販売ならヨドバシドットコムが補充が早くておすすめらしいと風の噂に聞きました。
また、各所電子書籍ストアでは電子版も発売されます。Kindleと楽天Koboとヨドバシと紀伊國屋書店Kinoppyには入っているようです。
どうぞよろしくお願いいたします。
※2023/10/11 リンク追加
※2023/10/27 アマゾンにも入荷され、いまのところ正価で購入することができます。(ただし在庫がなくなったあとは中古・新品がプレミア価格で出品されたり、高額な送料が設定されていたりすることがあるので、ご注意ください)